そんな私ですが、数年前から断続的に、見知らぬ旅人を家に泊めるという活動をしています。カウチ・サーフィンというサイトがあって、そこに登録すると、自分の旅先で泊めてくれるお家を検索できたり、自分のところに旅行者が泊めてくださいとリクエストを送ってきたりします。ゲストルームや寝室に泊める必要はなく、貸すのは基本的にカウチとかそんなもの。カウチを旅するカウチサーファー達の無償の交換の場です。
そもそも、インドに住んでいたとき、旅行に行くときかなんかにN君がこのサイトをお勧めしてきたのですが、私は、「えー、そんな知らない人の家なんかに泊まったりして仲良くするのは疲れる」と言ったのです。すると、すでにメンバーだったインド人の同僚とN君がアハハと笑って、「別に誰もあなたと親友になろうとは思っていないし、嫌なら一緒に食事したり観光案内する必要もない。むしろ、そういうのを求めてる人は少なくて、カウチを貸し借りするだけなんだから」という。ふーん、そんなものか、まあやってみようと始めて、結局そのときの旅行で自分が泊まる場所は見つからなかったのだけど、それ以降ホスト専門となりました。
これまで泊めた人は、カナダ人、ドイツ人、フランス人、イタリア人など。ムンバイと東京という、宿代が高くて旅行者の入り口となる場所に住んでいるので、我が家のカウチ利用設定を「メイビー」くらいにしておいても、がんがんリクエストが送られてきます。それはそれで大変なので、しばらく閉店していたのですが、先日、久々にカウチ開店するかー、という気になり、早速やってきたオランダ人とハンガリー人の新婚旅行カップルを3日間泊めました。
しかし、カウチサーファー達が来る当日、いつもめんどくさく、ちょっと不安になってしまう私。でも、今は経験上、来てみたら案外平気でわりとおもしろいものだと知っているので、気楽に行こうと自分に言い聞かせます。夜、カウチサーファーの寝息(とかいびき)を聞いていると、あー、こんな知らない人とこんな近くで一緒に寝ている。この人たちは、遠くから旅してきて、うちで寝ているんだなー。となんか自分もちょっと旅する気分が味わえて、家の空気の流れがよくなる気がします。
「泊めてくれて、ありがとう」「旅行、楽しんでね」と別れて、その後、お互いに「ナイスなホスト/ゲストでした」とウェブサイトにフィードバックを書き込む。いつもこんなかんじに爽やかに人づきあいができればいいな、と思うものの、人生カウチサーフィンのようにはいかないもの。だからやっぱり、たまにはカウチサーファーをホストしようと思うのでした。
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