久々にすごい映画を観てしまった!やっぱりボリウッドは世界一かもしれない、と心地よい敗北感を与えてくれたのは、"Life In A... Metro"でございます。
この映画、イギリスのヴァラエティ番組Big Brother事件で差別発言を受けてみたり、Richard Gereにキスされてみたりしては、インド民衆のパンク魂に火をつけているお騒がせ女優Shilpa Shetty主演。かつ、なんとわが町Vashi駅が撮影に使われたとか・・・。そんなわけで、封切後初の日曜日、Vashiの映画館には老若男女が駆けつけたのでした。
ところで、上映前に町内のレストランやお店の写真がスクリーンに映し出され、おのおの工夫したテーマソングが流れるという素朴な広告をみて和んでいたところで、ちょっとした事件が。スクリーンにインド国旗が現れつると、観客全員が起立してスピーカーから流れる国歌を神妙に聞いているんです。インドの映画館でこんなの初めて。最近の潮流なのか、この町の主義なのか分かりませんが、これにはびっくりしました。
さて、映画自体は、「東京ラブストーリー」のようなトレンディ感満載の今どきのボンベイっ子の物語。それにしても、恋愛感情をボリウッドダンスで表現する手法(ラブシーンでキスしそうになったところで画面が切り替わり、当該カップルがアルプスを背景に踊っている、というやつ。)を採用していた時代は遠くなりにけり、と思わされる過激な性描写が目をひきました。酒、タバコ、婚前交渉、同性愛、不倫、売春などなどが、単にモダンでクールな都市生活を演出するための道具として多用されまくり!ちびっこも家族と観に来ているのに、大丈夫か?と心配になるほど。ボリウッドはどこにいくんだろう・・・
ただ、映画鑑賞の仕方がインドでは随分違うので、話の内容はそれほど危惧する必要もないのかも。みんな、明らかにストーリーは無視、気の合う友達と映画館に出かけて、それぞれ面白どころ、つっこみどころを発見しては笑ったり、口笛をふいたり、はやし立てたりというのがインド式の映画の見方なのだと再確認。筋なんてどうでもいいんです。まるで草枕のような非人情の世界だ。
そんなわけで、私も友達と一緒にさんざん茶々を入れては大笑いして、まんまと楽しんできました。ついでに、娯楽のないこの街では映画の質より映画を観ること自体が重要なのだということも分かりました。インド映画、よい。
[追記]
作り手がストーリーに関係なく演出の道具として酒、タバコ、セックスなどなどを使っているといっておいて、観客がストーリーを無視しているから大丈夫っていうのはなんかおかしい気がしてきた。つまり、作るほうも見るほうもストーリーは重要視していないからこそ、演出の道具こそが重要な問題になるのかも。ただ、やっぱり観客が反応するポイントっていうのが、かならずしも作り手の意図したところではない気がするのが救いかな。


なんか、毎回面白い出来事満載ですな!今は日本にいるからインド熱も冷めているけど、スウェーデンに帰ったらたまこさんが羨ましすぎてもだえるでしょうよ。
ところで、ボリウッドもついにトレンディーアイテムとして破廉恥なものを実際に見せるようになってきたんですね。インド料理屋で一緒にみた「若い男女のプラトニックラブだと思っていたら、ただのエロ少年の妄想で、目の前にいるカップルに向かい『お前らやるな!』的なサインを送る」内容のミュージックビデオとは訳が違うんですね。がっかり。
日本観光楽しそうね。というか、pippiさんの実家は風流ですなぁ。
うわー。「お前らやるな!」今、潜在記憶からエロ少年が鮮明に掘り起こされました。ありがとうございました。
本当に、昨今のボリウッドには目のやり場に困ります。実際、街中のカップルの密着度もすごいしね。新聞とか雑誌の投書欄でも、赤裸々な若い男女関係の相談が盛りだくさん。今までご法度だっただけに、セックスという言葉を覚えたての男児が単語を連呼しているっていうかんじやわ。
イランの映画館でも、検閲回避のために女の子が踊ってるシーンでスカーフ被ってたりすると観客がどっと沸きます。んなわけないと。
制作者の意図したコードを読み解くのも良し、意図せざる可笑しさを発見するも又良し、ですな。
カルカッタで映画観た時、隣のガキは映画でなく私の一挙一動に目がクギ付けだった。
映画館のお楽しみ、暗がりの中で見知らぬ異性の隣に座れるってのもありますな。じろじろみたり、痴漢行為を働いたり。
日本でも、フクヤさんの時代までは若い女が一人で映画に行くもんじゃなかったそうだし。彼女はいまだに「映画館に行ったら変な男が寄ってきよる」から行かないと言っていました。今日の日本では、映画館はそんな怪しげな空間ではなくなっている気がするんだけど。
こんにちは。ムンバイはお仕事ですか?「非常に苦しい」インド生活だとは、事情は分かりませんがお気の毒です。私はインドにいるだけで5割増でハイになるタイプなのですが、これからもなるべくがんばります。